先日、建築中だった夫の両親との上下分離型二世帯住宅にようやく引越しが終わりました。
この歳での引越しは本当に疲れます・・・。もう2度とやりたくない!!
終の住処になるはずの今回のわが家は1階に夫の両親、2階に私たち家族(私・夫・次男)が住む二世帯住宅です。
今回はわが家の場合の、上下分離型の二世帯住宅を建てるにあたって「こうして良かった」「ここは後悔」なポイントについて紹介します。
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目次
二世帯住宅とは
そもそも二世帯住宅とは
一つの建物に親の世帯と子の世帯の二世帯の家族が住む住宅。親と子の世帯がそれぞれ独立した生活ができるものをいう。
出典:三省堂
1つの建物といっても
- 寝室などのプライベートな空間を作りそれ以外は共用で使う完全同居型
- 玄関や浴室などは共用するが親世帯・子世帯で生活する空間を分ける部分共用型
- 全ての設備を完全に分ける完全分離型
と、いろんなパターンがあります。
このパターンで言うとわが家は、玄関のみ共用の部分共用型の二世帯住宅ということになります。
本当は外階段にして完全分離が嫁としての私の希望だったんだけど、やはり費用と空間のロスがネックになり、しぶしぶ部分共用型で妥協しましたw。
玄関はひとつなので、姑が勝手にわが家のスペースに入ってこようと思えば入ってこられる家の間取りです。
デリカシーのないタイプの姑なので、本当に入って来そうだから困る。笑
そんな姑対策について工夫したところを紹介します。
上下分離型二世帯住宅の費用と間取り
わが家の1階と2階の間取り
うちの二世帯住宅の広さは、総二階建てで全部で46坪と小さい家です。
1階と2階でそれぞれ23坪ずつ。
1階部分は共用の玄関もあるのでさらに狭くなります。
1階の義父母宅の間取りは玄関の右手にリビングダイニングが16畳。
リビングに隣接する小さな仏間が3畳。奥にキッチンと洗面所とお風呂。
玄関の左手に6畳の寝室と2畳のウォークインクローゼット。寝室の隣にトイレと、トイレの前に手洗いがあります。
収納は階段下の収納と仏間の収納の他にはクローゼットだけです。
小さな仏間だけど、引き戸を開けたままにしておくとリビングがとても広く感じられるので作って良かったポイント。
私たち家族のスペースの2階は、玄関の正面に階段。階段を上がって右側に寝室6畳とウォークインクローゼットが3畳。隣に息子の部屋が5畳。
階段を上がって左側にリビングダイニング16畳と奥に対面式のキッチンとパントリー1畳分。

⬆︎ キッチン横のパントリー。
なんでも入る上に、来客の時は扉を閉めちゃえばも言えなくなるから楽チン。
リビングの横にトイレ、手洗い、洗面所、お風呂があります。

⬆︎ トイレ前の手洗い。棚の上によくニャンコが乗ってくつろいでます。
手洗いの下はねこのトイレ置き場。

リビングを少しでも広く使いたかったので、ダイニングテーブルを置くのをやめてカウンターで食事をする「定食屋」スタイルにしました。笑
家族が揃ってご飯を食べる時間も少ないし、奥行きが狭いので余計なものも置かなくて散らからない上に、食器の上げ下げが楽チンなのでズボラな私にはぴったりのスタイル。

普段は私の作業スペースになるし、ダイニングテーブルの家具の圧迫感もなく、リビングを広々と使えてとても気に入ってます。
建築中は「狭いかなぁ」と思ってたけど、広すぎず狭すぎずちょうどいい!
おうち大好きな私がコンパクトに動きやすいように設計してくれた設計士さんに感謝です。
二世帯住宅の建築費
まだ工務店との最初の打ち合わせの時に、うちと同等の広さの家だと仕様にもよるけれど目安は3000万円〜という話を聞きました。
家自体の大きさは広くはなくても、設備がそれぞれ2つずつかかるのでやっぱり高くなります。
1階の義父母はインテリアに全く興味がなく、無垢のフローリングよりも合板の硬くてツルツルした床の方がお気に入りだったくらいなので、標準のリーズナブルな規格のもので充分だということだったので随分安くできました。(お風呂とキッチンはちゃんと使い勝手の良いものを選びました)。
2階のわが家のスペースは、建具やデザインや材料にもそれなりにこだわったので1階よりも高額になりました。
結局全部で3200万円弱くらいになったと思います。(土地は夫の実家の土地に建てたので土地代はナシです)。
二世帯住宅の工夫
そもそも全く生活のスタイルも、活動時間も違う親世代と子世代。
特にルールも作ってないので、合わない日は2〜3日顔も見ない日もあるし、用事がある時は日に何度も呼び出されることもあります。
「帰ったら絶対ただいまを言う」と言う決まりがあったとしたら、私はとてもそういう事が面倒くさくなってたはずなので、ルールを作らないと言うのも工夫の一つです。
お金(支払いに関する事)のことも一緒にすると毎月面倒なことになりそうなので、電気と水道のメーターもエコキュートも全部2つずつ付けて、それぞれ別々に支払いをしています。
上下間のやり取りは、1階と2階に1つずつある玄関とのインターホンを内線で繋げるものを選んで、用事がある時は内線で呼ばれます。(今の所100%義母の方から)
そしてわが家の最大の工夫は、1階から2階へ上がる階段を壁とドアで覆ってしまったこと!

2階から階段を降りていくと、正面に

明かり取りの窓の付いた壁。
階段の登り口は

鍵の付いたドアをつけました。
このドアのお陰で、完全にプライバシーは守られています。
実際に鍵をかけることはないけど、義母が黙って上がってくることは今の所ありません。
上がる時は一応ドアを開けて「お邪魔しまーす」と大きな声で上がってきます。笑
このドアは、結果的にはプライバシーを守るためではあるけれど、うちにいる2匹のねこの脱走防止の意味でも重要な役目を果たしています。
義父母は開けっぴろげな田舎の人なので、ドアの開けっ放しなんて当たり前だから必須だったのです。
二世帯住宅のメリット・デメリット
正直子どもたちが大人になってしまった今は、お迎えや子守をお願いすることもないのでメリットというメリットはありません。笑
強いていうなら、食料品やお酒のおすそ分けが頻繁にあることかなー。
逆に、「機械の使い方がわからない」「新聞で見たこれ、注文して」とかパシリのようにこき使われています。
挙げ句の果てには「おうち大好き引きこもり」の私に「おでかけ大好き。じっとしていられない」義母は「ジュンちゃんってオタクだね!どっこも行かないで」とか言われる始末。
悪意のないナチュラルな発言なので別に「「そーだよ。おうち大好きだもん!」と言ってます。笑
なんとか義母と接触しないくていいようにしているしている私ですが嫌いじゃないんですよ!

メリットもないけれど、デメリットも特にありません。
老夫婦と中年夫婦が助け合って共同生活をしている感じですw。
まとめ
数年前までは、まさか同じ屋根の下に一緒に住むことになるとは思ってもいませんでした。
スープの冷めない距離で、お互いのことがよく分かっていたからこそ踏み切れた今回の2世帯住宅の建築。
夫は、義父母から何か相談されると自分でやった方が早いから何でもやってあげちゃうタイプの人です。
そのせいで、何もできない、お願いすればやってくれると義父母は思っています。
なので私はスパルタでヒントは教えるけれど、なるべく自分でできるように根気強く教えるようにしています。
理想は「死ぬまでお互い自立すること」です!
一緒に住むと面倒なことも多いけど、とりあえす私は好きなものに囲まれて居心地の良い家にいられることがこの上なく幸せなのです!
物理的に体が動かなくなったりした時は、一緒にいる家族として助け合いながら円満に暮らしていけたらいいなーと思っています。