好きなドラマのシャルは「ハートウォーミング」とか「全米が泣いた」とか「ハッピーエンド」みたいな、見た後に元気が出たりほっこりすようなストーリーが大好きです。
ですが!たまに心理ホラーや、後味の悪いバッドエンドなストーリーを無性に見たくなる時があります。
そんな時にアマゾンプライムビデオで見たHBO作品の「シャープオブジェクツ」。(全1シーズン8話完結)
私は映画やドラマを見る前にかなりリサーチして見るのですが(時間を無駄にしたくないですもんね!)シャープオブジェクツはどうも「衝撃のラスト!」というのがポイントのようでした。
で、見た感想。
「衝撃どころか、衝撃3連発で見た後もしばらく頭が混乱しちゃった!」くらいの衝撃度でした。
今回は「シャープオブジェクツ」のあらすじと感想をお伝えします!
(下の方にネタバレありの感想を書いています)
最初に言っておかないといけない事。
このドラマを見る時は、最終話のエンドクレジットの最後まで必ず見る事!!
クレジットが終わった後の本当の最後までですよ!
ここ、マジで大事なところです。
ここに更なる衝撃&衝撃が隠れています!
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目次
「シャープオブジェクト」あらすじ
あらすじ
アルコール依存症で自傷行為を繰り返す新聞記者のカミール・プリーカー(エイミー・アダムス)。
精神病院を退院し職場復帰後、生まれ故郷の町ウィンド・ギャップで起きた猟奇的な連続少女殺人事件の取材を命じられる。
故郷に帰り事件を追っていくうちに、独裁的で過保護な母親との確執や過去のトラウマに葛藤しながら真相を追っていく。
最初っからアメリカの田舎町の殺伐な空気感と暗く静かな雰囲気で、ゆったりペースで物語は進んでいきます。
主人公のカミールの身体中に刻まれた自傷行為の後や、不意に襲ってくるフラッシュバック。
過去にカミールに何かトラウマにまるような出来事があったことが想像できます。
故郷のミズーリ州セントルイスの田舎町ウィンド・ギャップで起こった猟奇的な連続少女札真事の真相を追うカミール。
残忍な手口で殺された少女たちがまた恐ろしすぎました。
殺された上に歯を全部抜かれていたのです。
そしてカギとなるカミールの母親アドーラ。
A queen is in the running for Best Performance by an Actress in a SupportingRoleatthe<ahref=”https://twitter.com/hashtag/GoldenGlobessrc=hash&ref_src=twsrc%5Etfw”>#GoldenGlobes tonight.
Good luck Patricia Clarkson! <ahref=”https://t.co/TSd6KDTU33″>pic.twitter.com/TSd6KDTU33— HBO (@HBO) January 6, 2019
豚の加工工場を経営している町1番のお金持ちで名士である美しいアドーラは、独裁的で高圧的で周りの人からも良くは思われていない様子です。
毒親要素たっぷりの母親アドーラとカミール、そして父親違いの妹アマも含めたタチの悪い虐待が物語の中心なのかな?の思っていたけど、もっともっとタチの悪い奥の深い闇に繋がるストーリーです。
「シャープオブジェクツ」感想(ネタバレなし)
主人公のカミールは、身体中に自傷による傷があって(傷はひとつひとつが文字で刻んである)見るからにアル中で精神的に病んでる感が出まくっているので、「ひどい過去があったのね」と想像がつきます。

出典:HBO
精神病院を退院後(おそらく自傷行為が悪化しての入院だったっぽい)、新聞記者のカミールは上司からの指示で、故郷で起こった連続少女殺人事件の取材に向かいます。
このカミールの上司フランクが信頼できる上司で、カミールの才能を認めていて、どうにか立ち直って欲しいという想いが伝わってきます。(終盤、フランク大活躍してました。ナイス!フランク!と拍手しちゃった)
信頼できるフランクとフランクの妻の支えがあったからこそ、カミールはどうにか傷つきながらも踏ん張ってこられたんだと思う。
おそらく長い間実家に帰っていなかったカミール。
久々に対面したはずの母親の態度からするに、歓迎されてない感がバリバリ伝わってくるんです。
キレイなのにめっちゃキレた雰囲気出しまくってるお母さん。

出典:HBOhttps://www.hbo.com/sharp-objects/cast-and-crew/adora-crellin
そしてこれまた久しぶりに会ったであろう父親違いの妹アマ。
母親の前ではとってもいい子で可愛らしいのに、裏の顔は超ビッチです。
めっちゃ構ってちゃんかと思ったら好戦的な態度で噛み付いてきたり、「こう言ったらきっと嫌な気分になるだろうな」ってことを言葉で攻めてくる根性の悪さ。
性格の悪さがハンパなくて見ててイライラするし、カミールガツンと言ってやれ!と何度も思いました。
夜になるとローラースケートを履いて仲間たちと騒ぎまくってるかと思いきや、家では自分の家を再現した大きなドールハウスを大事そうにして遊ぶアマ。
このギャップに、アマも普通ではないなと思わされます。

所々でカミールの過去がフラッシュバックするのだけど、カミールの過去の場面に小さい頃に亡くなった、仲が良くて大好きだった妹マリアンが登場します。
この妹マリアンの死もカミールの過去のトラウマと関係があるんです。
事件の解決に向けて、地元の保安官と他所からやってきた刑事リチャードもお互いの捜査のやり方が気に食わずに衝突してばかり。
保安官は明らかに何か隠しているのに秘密にしています。
1人で独自に捜査を進める刑事リチャードと新聞記者であるカミールは情報交換をするうちにお互いに惹かれていきます。
頑なに自分のことを語らないカミールは結局リチャードにも全て心をさらけ出すことはできませんでした。
なかなか進展のない捜査に見てるこっちもモヤモヤしていたら、5話目くらいからドキドキの展開になっていきます。
「もしかして?えーまさかね」「うそうそうそ?!」「はー?マジで!!!!」と目まぐるしく謎が解明されていくけれど、何となくそーだったんだろうなあと内心思っていた展開になってくるのかと思いきや、まさかのまさかの衝撃のラスト3分。
ラスト3分でこんなに大混乱するなんて!!!
もう、こんなにゾワゾワしたのって久しくなかったってくらい怖いラストでした。
間違いなくここ数年で見たドラマで「衝撃のラスト」ナンバー1のドラマでした…。
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「シャープオブジェクツ」衝撃のラスト(ネタバレ有り)
ここから先はネタバレがあります。これから見る人は見ないでね!
母親アドーラの心の病
自己中だけどアマのことは溺愛してて、優しいんだか恐ろしいんだか分からない母親のアドーラ。
実は小さい頃に亡くなった妹マリアンの死の原因は母アドーラでした。
病気がちだと思っていた妹は、アドーラがアマにも度々飲ませていた謎の青い瓶の薬(中身は毒でした)のせいで亡くなっていたのです。
↓この青い瓶の薬が怖い。飲ませすぎ。

アドーラは、かいがいしく病気になった娘を世話する自分が注目されたい・同情されたいという思いで、わが子を傷つけてしまう「代理ミュンヒハウゼン症候群」でした。
病気とはいえ虐待であることには変わりません。
カミールは子どもの頃から意志の強い子どもだったので、薬を飲むことを拒否し続けていたために被害にあうことはありませんでした。
アドーラはそんな風に自分の思い通りにならないカミールのことを、冷たくひどい扱いをしていたのです。
アドーラが言った「あなたのことは愛していない」。親がなんかおかしいとは思っていても、こんな言葉を直接聞かされたら大人になってても深く傷つきます。
アマは青い瓶の薬が何なのか気がついていました。
終盤アドーラがカミールに薬を飲ませていた時、アマはカミールに「あの青い瓶の薬飲んだ?」って聞いてましたもんね。
事実に気がついたカミールも、薬のせいでだんだん衰弱していくアマを助けるために、自ら身代わりになって(体調が悪いフリをして)初めてアドーラに青い瓶の薬を飲まされます。
初めてアドーラがカミールに見せた優しい表情。
こんな母親に育てられて、まともな大人になれるわけありません。
アドーラの夫 アランって何だったの?
アドーラの夫でカミールの義理の父親アラン。

出典:HBO
いつも音楽聴いててアドーラの言いなりのくせに、たまにカミールにはキツイこと言ってたアラン。
結構終盤までアランが犯人なんじゃないかって思ってました。(疑いすぎて最後は黒人のメイドさんまで疑う始末)
アドーラが娘に毒を飲ませていたことも知っていたみたいだし(あんまりやりすぎるなよって言ってた)そのくせアマのことは愛してたみたいだし、でも犯人でもなかったわけだし、何もできないただの弱虫おじさんでした。
どこかで勇気を出してたら状況は違っていたかもしれないのに、そんなにアドーラのことを愛していたのかな?どこが良かったんだろ。笑
最初の娘、マリアンの死の時から気が付いていたとしたら怖すぎます。
アランダメじゃん。。。
そして衝撃のラスト
Killer crown. <ahref=”https://twitter.com/hashtag/SharpObjects?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw”>#SharpObjects pic.twitter.com/jq5cKe8Kjt
— HBO (@HBO) August 30, 2018
この時のアマ、毒を飲まされて弱っていたとはいえめっちゃ怖い…。
編集長のフランクの絶妙なタイミングでの登場で九死に一生を得たカミール。
アドーラは逮捕され、心機一転アマと二人で新しい生活をスタートさせました。
アマは新しい友達メイと仲良くしていて、一見落ち着いたように見えます。
ある日メイの母親がカミールの家を訪ねて「メイを見なかった?」と聞きました。
カミールは「2人は公園へ言った」と答えるとメイの母親は「最近2人が喧嘩している」ということを話しました。
この時「え?まさかね。まさかよね。」と思ってちょっとドキドキしていたんだけど。
直後にカミールがゴミを捨てようと思ってゴミ箱から見つけた、アマが大事に家から持ってきたドールハウスのパーツ。
そのパーツは少し前に友達のメイが作ったものでした。
そのパーツを戻そうと、ドールハウスをじっと見つめるカミール。
ドールハウスの窓越しに中を見ると、そこにあったのは「歯」。
殺された少女たちの見つかっていなかった歯がそこにありました。
そしてよくよく見てみると、ドールハウスの母アドーラの部屋の自慢の象牙の床の部分。
象牙の床の部分にはびっしり歯が埋め込まれていたのです。
連続少女殺人事件の犯人はアマでした。
その時外から帰ってきたアマが言った一言。
「ママには内緒ね」。
こっわー!!!いたずらが見つかった子供くらいの無邪気さで言うんですから!!
ドラマはここで終わり。
エンドクレジットの途中で差し込まれるフラッシュバックのような映像。
メイの首を絞めるアマ。
亡くなった少女たちを殺すアマとその友達。
その時アップになったアマの表情。
恐怖としか言いようがありません。もうほんと怖い。
そして最後の最後。
白いドレスを着たアマが森の中に入っていくシーン。
これは唯一行方不明になった少女の事件の目撃証言で、公園にいた少年が白いドレスを着た女が少女を森へ連れて行ったと言っていたのです。
そのドレスの女はアドーラだと思っていたからもうびっくり。
色々思い返すと怖くて鳥肌が止まりませんでした。
アマは母親の歪んだ愛情に気がついていて傷つき苦しかった反面、母の思う通りの娘になって愛されたくて、そして依存して、アマも十分に被害を受けて苦しんでいたのです。
アマの歪んだ欲求は、愛する人に自分だけを愛して欲しいと言うものだったのかもしれません。
殺害した2人の少女も元々問題行動があった2人で、世話焼きの母親アドーラが少女たちを心配して世話を焼いていたことへの幼稚なヤキモチという理由。
メイの殺害も、母親がいなくなった今愛する(依存する)対象はカミールになり、以前にカミールがメイを褒めたことへのヤキモチだったんだと思います。
単純に自分だけの母、自分だけのカミールであって欲しいという本当に幼稚な理由。
でもそうなってしまった原因が母親アドーラの行いが原因って考えると、親が子供に与える影響って計り知れないと思いました。
衝撃のラストに気を取られていたけれど、よくよく考えたらアマの共犯の女の子たち。
あんな無邪気にしてたのに共犯だったなんて。
そしてもしかしたら男の子たちも共犯だった可能性はなくはないし、きっと両親も気がついていたんだと思う。(家から歯を抜いたペンチが見つかったし)
そうだとしたら、あの父親アランってポンコツすぎて笑ってしまいます。
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まとめ
ゆるーい感じで始まった第1話を思うと、あまりにも衝撃的すぎるラストの「シャープオブジェクツ」。
あまりにも誰かと共感したくて、周りの人を何人か巻き込んでみました。
一緒に見ていた息子(私は2週目)の反応が楽しみすぎて、最後が待ち遠しかったんだけど想像通りのリアクションで面白かったです。笑
間違いなく今年の衝撃ラストナンバー1でした!
これからみる方は、「エンドクレジットの最後まで見る」をお忘れなく。
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