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【13の理由】感想 学校でのレイプやいじめ問題を繊細に作り込んだ話題作

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2017年にNETFLIXで配信され、瞬く間に大人気となった「13の理由」。

昨年シーズン1とシーズン2を見て、内容の過激さや巧みなストーリー展開にすっかりハマってしまい、2019年8月に始まったシーズン3を見終えました。

「13の理由」はアメリカの高校生の間で起こる、レイプ・いじめ・自殺・LGBTなどを題材にしたストーリーで衝撃的なかなり重たい内容になっています。

10代の思春期真っ只中の子ども達はもちろん、親世代の大人にぜひ見て欲しい作品です。

忘れかけてた10代の頃の繊細な気持ちを思い出すとともに、子どもと向き合うことの大切さを思い知らされます。

ネット上では、「シーズン1以降面白くない」という意見もたくさん見かけたけど、ハンナの存在感が強すぎるあまりに13の理由の世界が違ってしまうという理由なんだと思います。

「シーズン1」は、「ハンナの物語」と考えて、シーズン2以降はミステリー要素強めの社会派ドラマと思ってみるとめちゃくちゃ面白いです!

 

今回は、シーズン1からシーズン3までの物語のおさらいと、感想(後半にネタバレあり)を書いていきます!

 

13の理由は NETFLIXで配信中です。(2019年9月現在)

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目次

「13の理由」あらすじ

 

シーズン1からの大まかなあらすじを紹介します。

 

シーズン1

 

 

高校生のクレイはある日差出人不明の謎の郵便物を受け取る。

中身はカセットテープで、クレイは恐る恐るテープを聞いてみることにした。

テープの声は2週間前に自ら命を絶ったクラスメイトのハンナで、ハンナが自殺に至った「13の理由」が録音されていた。

ルールは2つ。

1・テープを聴く

2・次の人に回す

テープの中に登場するクラスメイト達の間を、順にテープが回っていき、ハンナの死の真相が明らかになる。

 

シーズン2

 

 

ハンナの死から5ヶ月。ハンナの両親がリバティ高校に対して裁判を起こす。

クレイの元には「ハンナだけじゃない」というメッセージとともに謎めいたポラロイド写真が届く。

次々に証言台へ立つ生徒達。

生徒達の証言により、みんなが知らなかったハンナの別の一面が明らかになっていく。

 

シーズン3

 

 

裁判の後にリバティ高校に転校してきたアニ。

シーズン3の冒頭、アニが血のついたTシャツを必死で洗っているところから物語はスタート。

裁判の後に、他校に転校していたハンナのレイプ事件の加害者ブライスが謎の失踪を遂げ、その後遺体で発見される。

クレイとアニ、そして彼らの仲間達はブライスの殺人事件の犯人を、時には仲間内で疑心暗鬼になりながらも探していく。

 

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「13の理由」感想(ネタバレ有り)

 

シーズン1でヒロインだったハンナ(とにかく美しい。最近の痩せて細いタイプの女の子じゃなくて健康的で本当にキレイ😍)の自殺を発端に、ハンナの録音したテープを元に少しずつ自殺の理由が明らかになっていくシーズン1。

ハンナに起こったレイプ事件の他にも、家庭内の悩みや友人関係のことが繊細に描かれています。

冒頭に書いたレイプやいじめ、自殺、LGBTの他にも、人種差別、麻薬、銃、貧富の差など、アメリカが抱える問題にも細やかに触れられています。

 

自分が高校生だった頃のことを思い出してみると、私が育った家庭もそこそこ複雑で子どもなりに悩んでいたけれど、それを他人に悟られたくないという気持ちももちろんあったし、その気持ちを両親や兄弟に話したこともありませんでした。

結局私はそのまま大人になってしまったけど、高校生だった多感な時期にやっぱり誰かに話したり相談できたりできていたら、今の自分とは少しは違っていたんだろうなと今でも思います。

自分に子どもができてからは、なるべく家族に話しやすい環境を作ってきたつもりだけど、13の理由を見ていたら、子どももそれなりに親に言えないこともあったんだろうなと思ってしまいました。

 

問題があるのはハンナだけじゃなく、トニーもタイラーもジャスティンも、嫌いだけどブライスやモンゴメリーにも大きな悩みがありました。

シーズン2の終盤で、タイラーが銃乱射未遂を起こしたのも、(もちろん絶対やってはいけないこと)それまでのタイラーの出来事を考えたらなんとも言えない気持ちになります。

ジェシーでさえ、シーズン3までタイラーのことをどこか不気味で怖い存在に思ってたように、近くにいてもなかなか気づいてあげられない。

高校生だと友人関係にしても男女関係にしても、大人以上に些細な心のすれ違いって多いと思うんです。

人と人って、親子でも兄弟でも夫婦でも友人でも本当に分かり合うって難しい。

「わかって欲しい」という気持ちはすごくわかるけど「わかってあげたい」という両方の気持ちがないと成り立ちませんよね。

せめて大事な人には「気にかけているよ」「信頼していいよ」と思ってもらう努力はしないといけないなと思います。(努力しなくてできるのが1番いいんだけど。)

 

登場人物それぞれに辛いことのない人なんていなかったけど、その中でも救いだったのはタイラーが少しずつ仲間を信頼して自分を取り戻せていったこと。

最初は意図してなかったけど、暴行された自分の体の傷跡を毎日カメラに収めていたタイラー。

最後に撮りためた写真を古い順にパラパラと映るシーンがあったけれど、最後の方はタイラーの表情に険しさがなくなっていく所で超感動😭

友達を信頼できるようになって少しずつ変わって行ったタイラー。本当によかった。

そしてクレイとジャスティンが 嫌い同士 ➡︎ 友達 ➡︎ 家族 になっていく過程がまた泣ける。

本当にびっくりだったけど、ジャスティンも子供の頃に実母の彼氏から性的虐待を受けていました。

更生するにはまだ時間がかかりそうだけど、クレイの家族を頼ることを覚えてちょっと安心しました。クレイのママ、好きなんです☺️

 

シーズン3の最大の大事件だったブライス殺害事件。

犯人は結局アレックスでした。そこは特に驚きもなかったけど、その後!!

モンゴメリーも犯人に仕立て上げて、アレックスのことはなかったことにしたのは納得がいかない。

モンゴメリーがいろんな意味でかわいそうすぎる(親との関係や自身のカミングアウトできなくて悩んでたLGBTのことも含めて。)

そんなことを思いつくアニも嫌い。笑

シーズン3まで見て、いろんなサイトの感想を読んだけど、アニは相当嫌われてるみたいですね。

いい子かもしれないけど、私も苦手です。あんなに堂々と嘘をつけるのは信頼できない。

正直者で正義感の強いクレイが、アニといい感じになるのもよくわかんない。笑

次のシーズン4で綻びが出てきそうな伏線もあったので、最後のシーズンが楽しみです。

 

とにかく、このドラマは親目線でずっと見てきたけれど、1人の人間を育てることの難しさを改めて思い知らされました。

育った環境次第では、ブライスやモンゴメリーのようなやり方でしか、言えない気持ちを発散する方法がないタイプの子どもだっています。

そしてその標的にされるタイラーのようなタイプの子。

私が子育てしていた時代とは違って、今はスクールカーストやSNSの普及で、ますます複雑になっていると思います。

親世代の大人の人に是非見て欲しい、きっと改めて子どもとの向き合い方を考えるきっかけになるような、ずっしりと考えさせられる質の高いドラマです。

 

13の理由は NETFLIXで配信中です。(2019年9月現在)

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もっとどうでもいい個人的感想

 

ここからはストーリーと関係のない、本当にどうでもいい思ったこと。

  • アメリカの高校生は親が留守の時パーティーしがち
  • ドラッグが簡単に手に入りすぎ
  • シーズン2からいきなりジェシカが太った
  • シーズン3でジャスティンのイケメン度がかなり増した
  • トニーはずっと変わらずブレないトニーのままで1番好き

 

 

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トニー❤️

 

個人的にオススメのストーリーは

  • シーズン3 第6話 「悲しみ方でその人が分かる」トニーのストーリー
  • シーズン3 第8話 「高校では誰が味方かわからない」タイラーのストーリー

どっちもめっちゃ泣けます😭

 

 

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モンゴメリー役の ティモシー・グラナデロス は実年齢は32歳なんですって!若っ!!

 

 

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13の理由は音楽も素敵

 

13の理由は、オープニングから劇中曲、エンディングまでストーリーにぴったりの音楽も素晴らしい!!

 

 

サウンドトラックも出ています。

 

13の理由(NETFLIX オリジナル作品 サウンドトラック) 

 

 

 

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